【国内初】衛星データ活用、法人向けクラウド型ワークスペース 「Tellus Pro」提供開始!データの取得・処理・共有をクラウド基盤でシームレスに実現
平素よりTellusをご利用いただきありがとうございます。
株式会社Tellusは、衛星データの取得・処理・共有までをクラウド基盤で一元化し、企業内での効率的なデータ活用を可能にする法人向けクラウド型ワークスペース「Tellus Pro」を2025年11月13日(木)にリリースすることを発表します。
(※「国内初」の表記は当社調べ、2025年11月13日時点)

◆新サービス「Tellus Pro」開発の背景
近年、衛星打ち上げ数の増加に伴い、政府機関・研究機関・民間企業などが保有する衛星データは急速に拡大しています。その一方で、十分に活用されないまま保管されるデータも増加しており、「提供事業者」の運用・管理コストを圧迫する要因となっています。
また、衛星データの活用ニーズが拡大する中で、防災、農業、環境モニタリングなど多様な分野でサービスが展開されています。しかし、衛星データの新規撮影依頼を事業者ごとに個別対応する必要があることや、データ共有が難しいこと、データ取得と処理プロセスが分断されていることなど、利活用には依然として手間や非効率性が存在しています。
「Tellus Pro」は、拡大する衛星データ市場において、データの「提供事業者」と「活用事業者」の双方が抱える管理・運用負荷や活用上の課題を、一つのクラウド基盤で解決することを目的に開発されたサービスです。
◆今回は3つの機能をリリース

今回のリリースでは、「Tellus Pro」の中核を担う3つのサービス「Drive(ドライブ)」「SatHub(サットハブ)」「Pipelines(パイプライン)」の提供を開始します。
・Drive(ドライブ)
大規模な衛星データをはじめ、前処理・解析済みデータ、新規撮像(タスキング)データを安全に格納・管理・共有できる法人向けストレージサービスです。多様なデータを一元的に集約し、衛星データ活用の基盤として機能します。
・SatHub(サットハブ)
複数衛星の新規撮像(タスキング)を照会・注文し、Tellus Pro上で直接購入できる衛星データ販売サービスです。各衛星の軌道を一括で見ることができるシステムによって、新規撮影依頼を事業者ごとに個別対応する必要なく、取得いただくことが可能です。
・Pipelines(パイプライン)
衛星データの前処理や分析をクラウド上で実行できるコンテナ基盤です。Tellus Proで購入したデータに加え、保有する外部データも取り込み、高性能GPU環境で柔軟な処理フローを構築・実行できます。
これらの機能により、衛星データの購入・提供から処理・分析までをクラウドワークスペース「Tellus Pro」上で一貫して実現します。「活用事業者」はデータを一元管理し、社内共有や利活用を容易にするだけでなく、「提供事業者」も効率的なデータ販売・配信が可能になります。
なお、「Tellus Pro」を支えるクラウド基盤は日本国内で完結しており、衛星データの処理・解析・保管を国内環境で安心してご利用いただけます。
◆新サービス「Tellus Pro」の概要
「スタンダード」と「プレミアム」の2プランをご用意しています。また、「Drive(ドライブ)」や「SatHub(サットハブ)」など、一部機能のみのご利用についても個別にご相談を承ります。
<サービス詳細>

※1:最低利用期間は3ヶ月です。
※2:基本は同一法人でのご利用ですが、複数社での共同利用もご相談可能です。
※3:2025年11月時点での利用可能衛星は「GRUS(900km²)」「ASNARO-1(1シーン)」です。
2026年度以降は「Synspective」、「QPS研究所」の観測衛星を順次追加予定です。
※4:Pipelinesには、GPU不要の場合にCPUで代替するプランがございます。
◆今後の展開
今回のリリースでは3つの機能を提供しています。今後も順次拡充し、Tellusおよびサードパーティが開発したAIツールやアルゴリズムを実行できる機能や、大規模ストレージに蓄積されたバルクデータセットへアクセスできる機能、各衛星のアーカイブデータとの接続などを追加する予定です。 「Tellus Pro」の機能強化を通じて、衛星データの提供事業者と利用事業者の双方を支援し、衛星データ流通の活性化と、新たな宇宙経済圏の創出を目指します。